男の中の女.~love story~
学校が終了して、放課後。
俺達4人は、
いつも通りコンビニの
前に座っていた。
「南って本当、モデル
みたいだよねー!」
飛鳥はオレンジの
アイスの棒を
加えてそう言う。
「そうか?普通だよ」
あっさり言い放つ南。
「お前が普通なら俺たち何なんだよっ!」
夏樹は南の肩を叩きそう嘆く。
「だったら、歩のほうがよくね?」
「俺?俺はダメだね」
南に言われたら何か恥ずかしい。
「あ~、そうじゃん!
歩もかっこいいもんな!」
飛鳥はニコッと笑顔を振りまく。
何も知らない無邪気な笑顔。
俺が、自分を好きだってことも知らずに。
「ちょっと待て!?
俺は?俺はどうだよ!」
夏樹は飛鳥にそう尋ねる。
「夏樹か~。
うん、論外だね!」
「おいちょっと待てよ!?!
論外はねーだろ?!俺そんなにマズいか?!」
必死の夏樹。
「うん、相当だね」
「おいいぃぃぃいぃぃいい!!!」
騒がしい中
一台のスポーツカーが
コンビニに止まった。