男の中の女.~love story~



「あの車、どっかで
 見たような・・・」

夏樹が指差すと
車の中から男が降りてきた。



・・・・見覚えある男。

・・・結城。


「って、あれ結城じゃん?」

南がそう呟いた。

すると、結城はこっちに
気づいた。

「おー」

「よっ、結城センセー!」

夏樹は結城の元へ駆け寄る。

「先生、何買うんスか?」

「煙草」

「俺の分も買ってきてください!」

って、おいおい夏樹。
相手は先生だぞ。

「まかせろ。
 ・・・といいたいところだが
 一応俺教師だから自分で買え」

そう冷たく言い放った。

ちぇ~と夏樹はうな垂れている。

すると結城はチラとこっちをみた。


< 39 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop