男の中の女.~love story~
「あ~、眠い眠い」
ローソンでいつものメンバーが
解散したあと、
俺と飛鳥は家の方面が一緒だから
こうしていつも2人になる。
「ねえ・・・歩はさ」
飛鳥がいきなり立ち止まった
から俺は吃驚して振り返った。
「何?」
「アタシを女として見れる?」
少し恥ずかしそうで、
そして少し気まずそうな表情を浮かべる飛鳥。
「・・・。ホラ、だって
いつも歩達と一緒にいて
みんな自分のこと女なんて
考えてないっしょ?
だから・・・どう思う?」
俺は少し俯いた。
「・・・・見れるよ」
そして顔を上げた。
飛鳥と目があう。
「そっかあ~!
アタシ、女に見えるんだ~!
あ~、まぢホッとした~~」
そういい笑顔をこぼす彼女。
「まあ、女なんて、
嫌いだけどなっ!」
飛鳥はほんの少しだけ
さびしい顔をした。