男の中の女.~love story~


「てか、何で
 そんな気になんの?」

早川が質問してきた。

「あ、イヤ、
 なんつーかただ・・・」

すると早川ははっとした顔で
俺を見た。

「あ、もしかして大野…
 咲ちゃん好きだったりして・・・?」

少しニヤッとした早川の表情に
イライラしつつも
図星だった俺は少し焦る。


「んなわけね~だろ~?
 あんな女。何でもねーよ」

俺はそっぽを向いた。

「へ~。まあ、いいけど。」

そして早川は小声でこう言った。

「正直、咲ちゃんって
 胸デカイよなー!!!!
 顔は俺のタイプじゃないけど」

「・・・は?」


「俺みたいなモテる男が
 相手してやってんだから
 少しは体預けろよって思うんだけどさ~
 なかなかバリア堅えんだよな!
 まじ、つまんねー女だよ」

早川はそういって
腕を組んだ。


「・・・・は」

「ん?何だよ?」

「お前、咲のことなんつった?」





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