男の中の女.~love story~
「はっ、何が・・・」
「お前、咲のこと
なんつった?も一回言ってみろ」
俺は自然と奴の胸倉を掴んでいた。
「な、何だよいきなりお前っっ!」
「っざけんなよ!!!てめえ咲のこと何だと思ってんだよ!!!!」
俺は知らぬ間に早川を殴り飛ばしていた。
上から伸しかかり顔を思いっきり殴っていた。
周りでは女子の悲鳴が飛び交う。
すると先生が乱入してくる。
俺は見向きもせず奴を殴り続ける。
「夏樹!!!!!!」
俺の名前が呼ばれたかと思うと
「パシンッッッッ…」
頬を殴るような痛々しい音が
中庭に響いた。
「・・・さ、咲?」
早川は口を開ける。
「夏樹、何してんのっ!?!?
最低!ありえない!」
そういうと早川を起こし
俺を睨み付けた咲は
保健室に向かっていった。
「・・・・・クソ・・・」
俺はどうしようもない感情に襲われていた。