男の中の女.~love story~



pipipipi....pipi


朝。

いつもより幾倍も
目覚めの悪い朝。


携帯のアラームは
爽やかだが
俺の心は非常にブルー。


「南~~っ
 起きなよ~!」

俺の部屋に堂々と
入ってくるユウ。


俺はガバッと起き上がった。


「・・・・起きてるよ」

「昨日はゴメンネー?
 あたし絶対邪魔だったでしょ?」

どうやら昨日のことを気にしているそうだ。

って、何勘違い・・・してんだよ。


「・・・俺、葵とは本当
 何にもねーから」

「いやあ~☆隠さなくったって
 あたしは分かってるからねー!
 葵ちゃん可愛いもんね」

葵が?可愛い!?
ありえねー

「アイツのどこが可愛いって?
 お前目おかしいんじゃね?」

「おかしくないよ!
 お姉ちゃんに隠し事とか
 100年早いぞっ」

そう言い、頭を撫でてくるユウ。



 
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