男の中の女.~love story~



「弟扱いすんなよ」

俺は頭にあるユウの手を
振り払い、
さっさと部屋を出た。


クソ…。
俺は、お前のことなんか
姉と思ったことはない。



学校の用意をし
家を出ると、玄関には葵の姿。

「・・・・」

「おっはよー!南!!」

朝からハイテンションの葵。

「・・・・・・」

「・・・・あ、ユウさんっ!!!」

俺は、バッと振り返った。

「葵ちゃん、おはよう」

ユウは笑顔で玄関からこっちへ向かってきた。

「ユウさん、今日もキレイですね~!
 うらやましいです☆☆」

「ううん☆
 あ、昨日はゴメンネ?
 邪魔だったでしょ!」

・・・・おい。

「いえいえ~!!!
 邪魔だなんてとんでもない♪
 まあ、昨日で分かりましたよね?!
 アタシと南はそーいう関係なんですっ☆」

「は?!何がだよお前」

「何、照れてんのっっ♪」

いや、照れてるんじゃない。
ありえねー、コイツ。

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