男の中の女.~love story~
進路相談室の
ドアを開ける結城。
あたしはやっと
意味が分かった。
昨日のサボりが
バレたようだ。
アタシは椅子に
座れと介された。
「お前、昨日
男と2人で3時過ぎ頃映画館から
出てきたという目撃情報が
入っているんだけど?」
威圧感が何というか。
嘘を吐く気力さえも無い。
「あー、うん。そうだよ」
「…あーーーもーー
お前馬鹿か?
バレないとでも思ってんのか。」
机に突っ伏する結城。
「思ってないですよ」
「それともお前、
俺に怒られたいわけ?」
「…まさかあ」
……。
…。何この空気。
すると結城がいきなり
体を起こした。