男の中の女.~love story~


「暑い」

…馬鹿なのはアンタだろ



「はいはい、窓くらい
 開けてあげますよー」

アタシは窓をあけ
外の空気を吸い込んだ。



「じゃー、学校サボった罰」

「は?罰?」



結城はイスから立ち上がり
アタシのほうに来た。


罰って何だよ…。


ちょ、こっち来んなっっ!



「結、城…罰って何…」


アタシの言うことも聞かず
アタシの両手を
結城は軽々と片手で塞ぎ
アタシを壁に押し付けた。


・・・・や、だって…


「結城先生?これは
 体罰というものでは?」

アタシは冷静を装った。

「まあな。ある意味で?」

少し、意地悪くニヤッとした。

まさに、
魔王だ。







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