男の中の女.~love story~
飛鳥side
~飛鳥side~
は?
はぁ?
嘘だろ…っ?
突如さっきの唇の感覚を思い出す。
歩…意味が分からない。
さすがに冗談キツイよ。
つーか、あんな大勢の前で…
ありえないっつの…
目に貯めた涙を堪え
体育館裏のプールに逃れてきた。
浴槽の淵に腰かけて
アタシはため息をついた。
「…どうしよう・・・」
「何をどーするって?」
?!
驚いて声のほうを振り向くと
歩が立っていた。
あ、歩・・・
アタシはうまく口が利けなかった。