男の中の女.~love story~
「あ?今なんか言った?」
顔だけこっちを向けた結城。
「何もない!」
未だに進展ナシ。
そろそろ進みたいです。
「あ、お前、ジャスコの前のツリー知ってる?」
唐突な質問を投げかけられた。
「ツリー?・・・あ!知ってる!!!
でかいクリスマスツリーでしょ?!」
「そそ。じゃ行くか」
いきなり立ち上がって
車のキーを指で回す結城。
「い、いくって、え?!」
腕を握られ引っ張られ
気づいたころには
車に乗せられていた。
あたしの顔は
完全にニヤけていた。