男の中の女.~love story~



「あ?今なんか言った?」

顔だけこっちを向けた結城。


「何もない!」


未だに進展ナシ。

そろそろ進みたいです。





「あ、お前、ジャスコの前のツリー知ってる?」

唐突な質問を投げかけられた。

「ツリー?・・・あ!知ってる!!!
 でかいクリスマスツリーでしょ?!」

「そそ。じゃ行くか」

いきなり立ち上がって
車のキーを指で回す結城。

「い、いくって、え?!」


腕を握られ引っ張られ
気づいたころには
車に乗せられていた。


あたしの顔は
完全にニヤけていた。



< 82 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop