TRUMP
けど、いても、海斗さんは、響さんがお店にいる時はフロアーに立つけど、響さんがいないと、たとえ智也さんがいても奥の休憩室で寝ていることがおおかった。


それに対して、智也さんが、注意してるかは知らない。


蘭さんの能力のおかげで、売上がいいのがわかった。


プラス客入がいいのは、皆がイケメンで涼子さんも美人だからだ。


涼子さんがいる日は、涼子さん目当てなのか、男性のお客さんがいることも気づいていた。


「藍。水晶とローズクォーツを、後2袋づつ補充してくれ」


智也さんが水晶の売場から声をかけてきた。


「水晶とローズクォーツですか?」


あたしは、復唱する。


「明後日は満月だ。明日は売れるぞ」


「?……はい」


満月と水晶に何の共通点があるのかが、わからなかった。


「オレも手伝おう」


蘭さんが、一緒に、2階へ来てくれた。


2階の倉庫部屋に行く行き方は、レジ奥の休憩室の階段を使って行くか、外の通常の階段やエレベーターを使うかだった。


「あの、聞いていいですか?満月と水晶って何か関係あるんですか?」


あたしはローズクォーツ、蘭さんは水晶を取り出しながら聞いた。


「月はパワーストーンの力を引き出す力があって、特に満月がいいんだよ。中には、月にむかない石もあるけど、昔から、月の満ち欠けでいろんなモノが左右されてるって言われてるだろ?」


「はぁ……」


「……知らないならいいよ」


「……すみません。で、水晶もローズクォーツも満月がいいんですか?」


「水晶は基本は、流水か日光浴でいいんだ」


「え?じゃあなんで水晶も補充するの?」



「ローズクォーツが月光浴も大丈夫だからね。女性客の相談は、恋愛が多いから、ローズクォーツ買ってもらうついでに、抱き合わせで水晶買わせようとか、考えてるんじゃないのか?智也のことだから」


「え、抱き合わせって、いいんですか?」


「いいんじゃない?僕らは強制したことないから購入することに」


「そうなんですか?」




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