TRUMP
「え?」


響さんと海斗さんが、固まった。


「海斗さん。アダルトショップから、出て来たんです。私と会った途端、紙袋隠しちゃって!絶対、ヤラシイの買ってたんでしょ!お店の近くで買わないでよ」


「おまっ!何言っ!」


海斗さんは、あたしの答えにパニクってるようだった。



フンッ!



ざまぁみろ!!



「藍ちゃん、アダルトショップって。海斗は、休憩中だったんだろ?休憩中は、彼の自由だから……」



ん〜〜〜〜!!!!



あたしは、膨れっ面をする。



響さん男だから、海斗さんの見方するんだぁぁぁ。



「お前、どんなすごいアダルトショップで、何買ったんだよ!」


響さんが海斗さんに、こっそりあたしにわからないように聞く。


「行ってませんよ!そんな場所!」


「だって、藍ちゃんが!……!……」


といって、何か思いついたのか、響さんは、あたしに向かって聞いてきた。


「藍ちゃん、海斗が出て来たアダルトショップって、もしかして」


「そうですよ。【お子様入るべからず】ですよ」


とすねながら言った。


響さんは、一瞬の間をおくと、アッハッハッハッハと、お腹を抱えて笑いはじめた。


その様子を、海斗さんとあたしは、呆然とみていた。


そして、笑いながら響さんは。


「そりゃ、かい、海斗が悪い。アハハハハ!藍ちゃんは、アハハ悪く、悪くないよ。アハハハハ、腹、腹痛ぇ〜」



なんで、そんなに、笑うの?



何がそんなにおかしいの?



海斗さんを見ても、海斗さんも複雑な表情をしていた。


「藍ちゃん、ゆるしてあげてよ。海斗も健全な男ってことで、ね?」


響さんは、笑うのを堪えながら、話した。


「ちょっ、響さん!オレ、アダルトショップなんて!オウッ!」


海斗さんは、全部話す前に、響さんに足蹴りをくらった。


「行ったんだろ?アダルトショップ」


「いえ、ゴホッ」


「行ったから出て来たんだろ?【お子様入るべからず】から」


「はい……出て来ました」




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