TRUMP
「藍ちゃん、ホントに可愛い!あ〜妹にしたい!」



え?



妹?



「響さん?す、好きって」


「うん。好きだよ。ホント可愛い!妹いないから、藍ちゃんみたいな、妹がほしい!」



好き?



可愛い?



妹?



フッ。



響さん、言葉の使い方が、間違ってますよ。



「藍ちゃん?」



……妹。



妹ね。



グスッ。



ちょっと、寂しかった。


そして、ふて腐れて上目遣いに響さんを見る。


「藍ちゃん?」


「う〜」


あたしは、唸って部屋を出た。




「アッブネェ。あの顔は反則だろ藍ちゃん〜」


響は呟くと、ソファーに倒れ込んだ。




< 20 / 41 >

この作品をシェア

pagetop