TRUMP
両手で持ってたり、ネックレスにしてたり、中には、瞳がパワーストーンになってるのもあった。
小さい子が、喜ぶかな。
そんなことを思いながら、拭き掃除をすすめていた。
「ご苦労様」
声をかけられ振り向くと、響さん、智也さん、蘭さんが、お店に戻って来た。
「お、お疲れ様です」
「ごめんね突然で。今日の分も、ちゃんと給料出すからね」
響さんが、笑いながら話しかけてくれた。
「ありがとうございます。でも、皆さんがいなくなったら、お客さんもいなくなっちゃって、1個も売れてませんよ?」
「うん、いいよ」
いいんだ。
「あれ?なんか」
蘭さんが、独り言のように呟くと、玄関のほうへ歩いて行った。
「何かした?」
あたしに振り向いて話しかけてきた。
「え?あの、ちよっとだけ、拭き掃除を……すみません!!」
やっちゃダメだった!?
バイト初日にして、失敗?
「どうかしたのか?」
智也さんも、話しに入ってくる。
「……アガッテル。最近、掃除してなかったのか?」
なに?
何の話し?
「後で、海斗に聞いてみればいい」
あたしの不安そうな表情に気づいて、響さんが近づいて来た。
「大丈夫だよ。藍ちゃんが掃除してくれたから、玄関のパワーが上がったらしいよ」
「そ、そうなんですか?」
「うん。蘭は、石のパワーをみることができるんだ」
「石の、パワー?」
「そう。パワーストーン屋だろ?だから、そういう特殊能力を持ってる人がいると、助かるんだよ」
「あ!だから、先輩、効き目があったんだ!」
「え?」
「あ、いえ、何でも……」
すごい。
そんな人がいれば、確実に石が売れる!
「じゃ、じゃあ。あそこのディスプレイされてる、おっきい石も、ちょ〜強力なんですか?値札がついてないですけど」
あたしは、指差しながら話した。
「あぁ、あれはディスプレイ用で、パワーはないんだよ」
小さい子が、喜ぶかな。
そんなことを思いながら、拭き掃除をすすめていた。
「ご苦労様」
声をかけられ振り向くと、響さん、智也さん、蘭さんが、お店に戻って来た。
「お、お疲れ様です」
「ごめんね突然で。今日の分も、ちゃんと給料出すからね」
響さんが、笑いながら話しかけてくれた。
「ありがとうございます。でも、皆さんがいなくなったら、お客さんもいなくなっちゃって、1個も売れてませんよ?」
「うん、いいよ」
いいんだ。
「あれ?なんか」
蘭さんが、独り言のように呟くと、玄関のほうへ歩いて行った。
「何かした?」
あたしに振り向いて話しかけてきた。
「え?あの、ちよっとだけ、拭き掃除を……すみません!!」
やっちゃダメだった!?
バイト初日にして、失敗?
「どうかしたのか?」
智也さんも、話しに入ってくる。
「……アガッテル。最近、掃除してなかったのか?」
なに?
何の話し?
「後で、海斗に聞いてみればいい」
あたしの不安そうな表情に気づいて、響さんが近づいて来た。
「大丈夫だよ。藍ちゃんが掃除してくれたから、玄関のパワーが上がったらしいよ」
「そ、そうなんですか?」
「うん。蘭は、石のパワーをみることができるんだ」
「石の、パワー?」
「そう。パワーストーン屋だろ?だから、そういう特殊能力を持ってる人がいると、助かるんだよ」
「あ!だから、先輩、効き目があったんだ!」
「え?」
「あ、いえ、何でも……」
すごい。
そんな人がいれば、確実に石が売れる!
「じゃ、じゃあ。あそこのディスプレイされてる、おっきい石も、ちょ〜強力なんですか?値札がついてないですけど」
あたしは、指差しながら話した。
「あぁ、あれはディスプレイ用で、パワーはないんだよ」