偽りの仮面 真実の愛


――今日はマトが遅くなるかもしれないと言っていたのだった。



それならばわざわざ買い物の必要は無いと再び椅子に腰掛けたリネットだったが、すぐにまた立ち上がった。



家にこうしていても退屈だし、マトが遅いなら逆にゆっくり買い物ができる。



普段はマトが帰る前に家に帰らなければと、あまりゆっくり店をまわったことが無かった。



なので、マトの帰りが遅いのならば普段よりもたくさん買い物をしようと思ったのだ。



そう考えたリネットは、カゴを持つと買い物へと出かけたのだった。






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