【BL】恋の意味
結局、家までついてきて、部屋まで上がり込みやがった。

「さて。空弥、何を怒ってるんだ?」

「うるせー…。」

ベッドに腹這いになり、枕に顔をうずめる。


ふっと、ごく近くに気配を感じた。
すぐに、耳元で生暖かい息を感じた。

「空弥…?」

背中に、重みと暖かさを感じながら、低音の艶っぽい声を聞いた。


ゾクッ

体の中を何かが這い上がるような感覚を味わう。

「聞いてる?空弥…」

耳に吹き込んでくる、生暖かい息に顔が、熱くなる。
動けない。喋れない。
そんなオレに構わず、センセの体温が迫ってくる。

「空弥…?」

何度も名前を呼ばれる。
大きく長い指先が、背中をスルリ、と撫でる。


ぞくぞく、と鳥肌がたつような感覚がした。

「あっ…」

その次の瞬間には、信じられないような甘えた声が、自分の口から漏れた。

思わず、両手で口を押さえたが、時すでに遅く…。

「かわいいな…空弥?」

蕩けるような優しい顔のセンセが、目に映る。




―ヤバイ!!ヤバイって!


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