【BL】恋の意味
オレとしては、もっと触りたかったが…。
空弥には、やりすぎたったのかもしれない。

「………。」

ため息がこぼれた。
その、ふぅ、という音に微かではあるが、びくっと肩を揺らした。

緊張?している。

「空弥…」

そっと近くにより、名前を呟いてみた。
肩に手を置こうとした瞬間…。


バシッ。

手に痛みがはしり、叩かれたことを知る。

「……」

「……」

気まずい雰囲気が流れる。

「……あ…」

空弥から、びっくりしたような戸惑いを感じる。

いつも強気な彼からは、想像できないようなその表情に、喉の奥がぐうっとせりあがるような感覚を味わう。

「…あっと、もう時間だね。それじゃあ、またね。」

「………っ」

何か言いたそうな空弥を知っていながら、そのまま帰った。



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