【BL】恋の意味
とても信じられないことだが。



くちゅり。
音を立てて、唇が離れていく。

もはや、お互い服なんて着てなくて。
直に体温を感じあっていた。


ぶっちゃけ、どういう意味でセンセのこと好きか、分からないけど。


「あ…ン…」

センセの手が体を撫でるだけで、甘く痺れる。

「空弥…、かわいい…」

名前を呼ばれると、何もかも許してしまいたくなる。

「あ、やぁ…もっ…」

耳を塞ぎたくなる、女みたいな自分の声さえ、どうでもよくなる。

「………ダメだっ、空弥…いい?」

体の奥深いところで感じる、センセの熱が思考と理性を奪うから。

「もっ…なん、でも…いいっ」


溢れる涙をそのままに、そう言った瞬間。

「………はっ…」

センセの微かな喘ぎと、
体の中を流れ込む、熱いものを感じた。

同時に、オレも快感の頂点に行き着き、意識を手放そうとしていた。



「空弥………もう、逃がさねーよ…」


白い意識の中で、何だか恐ろしい言葉を聞いた気がした。





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