い ち ご み る く

男子に誘われるまま
あたしは中庭に来ていた。

中庭にはベンチがあるくらいで
人は見当たらなかった。


「俺、美月さんのこと
前から好きだったんです。」

━━━━━━━━へ?

「俺、同じ中学だったんすけど
知ってますか?」


知りません。
そう思ったけど

「あぁ。何か見たことあるなって
思ってました・・・・・。」

とっさに嘘をついた。


「まじっすか!?
すっげぇ嬉しいです!」
その男の子は明るく笑った。

「それで、
俺と付き合って欲しいんです。」


えっえっえっ!!!!


あたしと!!?


あたしは照れて顔が赤くなった。



「そんな顔されたら
・・・・・・・・・・理性保ちません。」



そう言ってから彼は
━━━━━━━ドサっ。
あたしをベンチに押し倒した。
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