い ち ご み る く
肩で息するあたしを見て
満足そうにしてる森山。
「・・・・変なこと、してん、じゃん。」
息が乱れたままのあたしは
途切れ途切れに言った。
「お礼してもらっただけだろ。」
コイツにとっては
これがお礼らしい。
「・・・・・変態男。」
「何だよ。
嫌じゃなかったくせに。」
たしかに
そーだけどさ・・・・・。
「・・・・・・・・てかさ。」
森山がボソッと言った。
「・・・・・・何?」
あたしは不機嫌そうに返した。
「前、しめねぇの?」
「は?」
「ボタンとれてんぞ。
まぁ、俺的には良いんだけどさ。」
そう言って
あたしの胸元あたりを見た。
ボタン━━━━━━━━?
あたしは自分の胸元を確認した。
あたしのブラウスのボタンは
第2ボタンか
第3ボタンぐらいまであいていて
ブラも見えていた。
あたしは高速でボタンをとめた。
「・・・・・・・・・・・見た?」
「あぁ。バッチリ」
「・・・・・・・・・・・・////」
「あゆってさ━━━」
「何よ。」
「あんなブラつけてんだ。」
アイツはそう言った。
バコっ。
だから思いっきり
蹴飛ばしてあげた。