い ち ご み る く


すると
森山が唇を離した。


━━━━━━かと思うと

あたしのブラウスのボタンを
はずしだした。



「えっ・・・・・・ちょっと」

あたしの言葉が耳に入っていないのか
手は止まらずボタンがはずされていく。



気付けばボタンは
ほとんどはずされていた。




「ひゃ・・・・・・ちょっと」

森山があたしの首筋に舌を這わせた。

「や・・・め・・・て」



そう言うとあいつは
あたしの首筋を強く吸った。


「ひゃ・・・・ぁん・・・」

あたしの首筋にはっきりついた
キスマーク。



「ちょっと。何してんのよ!」

「は?何ってキスマークつけた。」

「何でこんなことすんのよ!」

「あゆが好きだから。
俺のって印。」


・・・・・・・・・・・・っ

そんなこと言われたら
言い返せなくなる。

好きとか言われても。


「だから付き合って?」



この頃からあたしは
コイツに溺れていったんだ。
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