ひまわり~秘密の愛言葉~

翌日。
満面の笑みを浮かべた晴香が、
私の目の前に現れた。

「どうだった?」

主語がないけど、質問の内容はすぐに分かった。


「うん。」

私は、答えになっていない答えで、笑顔を浮かべた。


「そっかぁ、良かったね!!」

ちゃんとした答えなんて
聞かなくても、晴香はきっと分かってるんだよね。

嬉しそうに私に笑いかけてくれた。


「これから、毎日補習だって。」

嬉しくて 口元が緩んでいくのを我慢出来ない。

「え、マジ!? チャンス到来じゃ~ん!! ちょっと未来ぅーっ!! アンタ マジでイケるかもよ!!」

晴香が バシバシと
私の肩を叩く。


まるで自分のことのように
喜んでくれて、ホントに嬉しかった。


「別に、そんな…。私、先生と少しでも仲良くなれただけで十分幸せなんだから…」

とは言いつつ、
やっぱり顔は熱くなる。


―…高望みなんて
しちゃいけないよ……


だって相手は先生だもん。


先生にとって私は
ただの生徒でしかないんだ。


きっと 叶うことはないんだ…


それでもいい。
少しでも 先生と仲良くなれるのなら。


1年の時には
見てることしか出来なかったんだもん。



十分幸せなんだよ、今の私は…。


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