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こうして見てみると、私はやっぱり二人と違い顔が似ていない。
それもそのはず、私はお父さんの連れ子で、楓と灰希はお母さんの連れ子だから血のつながりがない。
そしてその両親は仕事で海外に行ってしまい、残ると言った私達は三人で一緒に暮らしている。
「そういえば、灰希。今日の理科で小テストあるとか言ってなかった?」
年齢の割りには少し大人びている私より一個上の長男、楓。
「げっ!そうだった!全然勉強してねえよ~っ!」
いつも意地悪してくる同い年の次男、灰希。
二人は学校でイケメン兄弟と言われて密かにファンクラブが出来ているほどの人気ぶり。
妹の私が一緒にいても陰口を言われてしまうぐらいだ。
「結衣!後で理科のテスト範囲教えて!」
『灰希は馬鹿なんだから今更勉強しても無理だよ』
「うん。確かに」
「お前ら二人して馬鹿とか言うなよ。マジで傷つくし」
珍しく私達二人に意地悪をされた灰希はうなだれるように肩を落とした。
それを見て私と楓は可笑しくってクスクスと笑い合った。
血は繋がってなくても私達は本当の兄妹のように育ってきたから、両親が離れていても三人一緒だったら全然寂しさを感じない。