幼なじみは俺様王子。
畳の部屋の区切りには、竹すだれがかかっていてそこはベッドルーム。
茶色と白で統一してあるインテリアがシックで、よりお洒落に感じられる。
「ベッドもふかふかぁ~」
テンションが上がりすぎて、思わずベッドに飛び跳ねてしまった。
すると、鈴さんはクスッと笑い
「ふふっ。穂香ちゃんは相変わらずなのね」
優しい笑顔で微笑んだ。
あ、あたしってば、何やってるのよぉおおお……。
鈴さんにこんな姿見られるなんて恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
「ご、ごめんなさい!
ついっ……」
「全然いいのよぉ。ゆっくりしていってね♪ お食事の時にまた来ますね」
じゃあね、と手を振って鈴さんは部屋を出て行った。
「……たく」
楓クンは呆れ顔で笑った。
「ごめん……」
「ここの風呂、すっげぇいいらしいよ?」
「えっ?」
お風呂かぁ……。
なんだか汗かいたし、入ってこようかな。
「じゃあ、あたし入ってくるね」
お風呂道具を持って部屋を出ようとした時だった。