幼なじみは俺様王子。
そこにいたのは……
「穂香」
「……か、かかか、楓クン!?」
な、なな何で楓クンがここにいるの!?
ここ、女湯だよね!?
もしかしてあたし、男湯に入っちゃった!?
ていうか、楓クンの体、程よく筋肉がついててキレイ……。
……って、なに考えてるのよあたし!
パニックに起こすあたしとは裏腹に、楓クンは不敵な笑みを浮かべた。
「それ、誘ってんの?」
な、ななな……
口をパクパクさせていると、楓クンはお湯に入ってきた。
「えっ、ちょっ…」
「星がキレイだな?」
楓クンは空を見上げている。
その横顔に少しドキッとした。
楓クン……
「なぁ」
あたしが楓クンに見惚れていると楓クンはゆっくりと口を開いた。
「理性ぶっ飛びそう……」
「ふぇっ!?」
楓クンは、ふわりとあたしを抱き締めた。
イチゴミルクの香りと、楓クンの甘い香りが混じってクラッとする。