幼なじみは俺様王子。
「席につけー!ホームルーム始めるぞー」
鐘の音と同時に先生が教室に入ってきた。
あれから教室は噂の転校生の話題で持ちきりで。
財閥の御曹司だとか、実は有名人の息子だとか
そんな噂ばっかりだ。
「えぇ~、今日は転校生を紹介する。」
先生が言ったとたん教室がザワザワとざわめきだした。
ドキドキ……
「じゃ、入れ」
――瞬間、時が止まった。
180センチはある身長。
触りたくなるくらいキレイな肌。
色素の薄く、無造作にセットされたサラサラな、茶色の髪。
整った眉毛。
女の子みたいに長い睫毛。
クリッとした、ブラウン色の瞳。
鼻筋の通った鼻。
ピンク色のした綺麗な唇。
程よく着崩した制服。
あたしは彼の全てに魅了されていた。
こんなカッコいい人が転校してくるなんて。
ふと周りを見ると、女の子全員目がハート。
男の子もポカーンと口を開けている。