幼なじみは俺様王子。
まぁ、あの容姿を見ればそれもそのはず。
「……相沢楓。よろしく」
楓……
名前は一緒だけど名字は違う。
それに楓クンとは少し雰囲気も違うような……
喋り方も、こんな感じ悪くない。
はぁああああ…
あたしはガックリ肩を落とした。
あたしのボルテージとは裏腹に女の子達はポッと頬を赤らめてる。
「そうだな。相沢の席は……川島の席の隣が開いてるから、そこへ」
…へっ?
あ、あたし?
「……はい」
無愛想に返事をして相沢は、あたしに近づいてきた。
うっ。
あたしこのオーラすごすぎる。
あたしの机の前まで来ると相沢は、さっきの態度からは考えられない笑顔であたしに言った。