羽 魂
あれから。

入部届けを出した私達は、練習に行ってみた。



バドミントン部、初日―…




バドミントンくらい、誰にでもできるでしょ。

所詮バドミントンだから。


まだそう思っていた。






1年生は全部で11人。
経験者が3人。
初心者が8人。



1年生の自己紹介から始まって、ランニング、ストレッチ。



ここから先輩とは練習メニューが違った。



途中から来た顧問の先生の指示に従う。




基礎的なダッシュやラダー、ステップ、筋トレ。



足はパンパンだった。



でも、バレー部を引退して以来、こんなに体を動かしたのは久しぶりだったから、なんだか気持ちよかった。






その日から毎日、私達はそんな練習メニューをこなした。





それぞれが自分のラケットを購入してからは、メニューに素振りも加わった。




外練の日は、約2.5kmのランニング、坂ダッシュ、階段ダッシュ、素振り、縄跳び。




シャトルに触れることはなかった。






それでも楽しかった。
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