君の詩が色褪せても

序章 ALICE

伝わらない想いだってこと

分かってる


叶わない想いだってこと


分かってる



そんなの
自分が一番知っている





君と僕とは
世界が違う


僕から君は
遠すぎる




なのに

君は突然現われた





そして

僕の心を盗んだんだ…





君を想う度
切なくなった


君を想う度
矛盾を叫んだ





運命なんてないと思ってた



恋なんて面倒だと思ってた






君に出会うまでは…

















友が遠ざかってもいい



世界中の人に笑われたって構わない





君の世界に生きられるなら


君の視界で生きられるなら



君の…

君の気持ちが
別の方向を向いていても…



僕は悲しくない

僕はそれすら見守れる




心の奥では
きっと泣くだろうけど…





有り得ないことだと
分かってるから


有り得ない想いと
知っているから



叶わない夢だと…


君に言われた気がしたから




ただひとつ…



願ってもいいかな？