君の詩が色褪せても
律壱の隣に座る日和。



「あれから、どっか行ってたの?」



「海にトレーニングに行ったの」



「…元気だな」

お疲れ顔で話す律壱。



「律壱こそ、何で弥生さんと居るんだよ?」



「そーいえば、何か用事だったの?」


弥生も律壱の顔を覗き込む。




「しっ…仕事の話だよ」


顔を背けてツンとする律壱。



「だったらオレも誘えよ」


「愛里子も誘ってよ!」

何故か関係のない愛里子も話に入っていく。






「……忘れただけだよ」


律壱はツンとしたまま呟いた。



「日和、愛里子ハンバーグ食べていい?」


律壱そっちのけでメニューを見る愛里子。



「いいけど太るぞ」



「日和とトレーニングするから平気だもん」



「運痴なくせに」



「やだぁ〜!日和、ご飯のときに下ネタはダメだよ!」



「バカッ…そっちじゃねーよ」

冷や汗をかく日和だった。


「トレーニングって、何やってるの?」


変な雰囲気を取りのぞく為に弥生は話題を変える。





「海の見える公園を走るの」




「海の見える公園……」




「ダッシュするんだよ」



「へぇ…」

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