君の詩が色褪せても
第2章 もしかして映画?
日和が立ち寄ったのは、海の見える広い公園だった。
公園といっても遊具があるわけではなく、お散歩コース的な道と芝生が広がっているだけで、昼過ぎのこの時間帯は人気が全くなかった。
日和はママチャリを停めると、芝生にキャップとサングラスを置いて準備体操を始める。
屈伸は分かるが、腕立てや腹筋などの筋トレも繰り返していた。
「シャ!」
急に掛け声を発する。
「ついてこれるものならついてこい…」
そう呟くと、日和は眩しい日差しの下を走りだした。
それは何かに取りつかれたかのように、ただひたすら風を切る。
ランニングというより、完全なるダッシュだ。
歯を食い縛って、筋肉のついた腕をブンブン振る。
足も高速回転だった。
波の音だけが心地よく聞こえる公園。
いつの間にか、ママチャリの位置から日和の姿は見えなくなっていた。
「…ひゃふぅ〜!」
意味不明な雄叫びを上げ、ゴールのポーズを決めながら、彼は走り終えた。
公園の端から端までを走りぬき、額は汗に濡れている。
「気持ち〜…」
日和はそのまま芝生に寝転んだ。
公園といっても遊具があるわけではなく、お散歩コース的な道と芝生が広がっているだけで、昼過ぎのこの時間帯は人気が全くなかった。
日和はママチャリを停めると、芝生にキャップとサングラスを置いて準備体操を始める。
屈伸は分かるが、腕立てや腹筋などの筋トレも繰り返していた。
「シャ!」
急に掛け声を発する。
「ついてこれるものならついてこい…」
そう呟くと、日和は眩しい日差しの下を走りだした。
それは何かに取りつかれたかのように、ただひたすら風を切る。
ランニングというより、完全なるダッシュだ。
歯を食い縛って、筋肉のついた腕をブンブン振る。
足も高速回転だった。
波の音だけが心地よく聞こえる公園。
いつの間にか、ママチャリの位置から日和の姿は見えなくなっていた。
「…ひゃふぅ〜!」
意味不明な雄叫びを上げ、ゴールのポーズを決めながら、彼は走り終えた。
公園の端から端までを走りぬき、額は汗に濡れている。
「気持ち〜…」
日和はそのまま芝生に寝転んだ。