君の詩が色褪せても
日和は愛里子の腰に手を掛け、片手で彼女を持ち上げると、ママチャリの荷台に座らせた。
「先に言っとくけど、オレに抱きついてないとマジ落ちるからな」
と言ってママチャリにまたがる日和。
日和が芝生を蹴ると、愛里子はガッチリ日和の腰に抱きついた。
公園を後にするママチャリ。
海辺の街を全速力で駆け抜ける。
愛里子の髪がなびいて、スカートがふわふわ揺れる。
街灯がキラキラと2人を照らしていた。
まるで、映画のワンシーンのように…。
「日和!」
愛里子が大きな声で呼び掛ける。
「えぇー?!」
日和も大声で答える。
「どうして…、どうして来てくれたの?!」
「運命!」
坂道を流れ落ちるママチャリ。
「運命が何か知りたかったから!!」
そう…―
ただ、それだけ…―
「……分かったの?!」
「まだ、分かんねぇー!!!」
静かな街に日和の声がこだました。
ママチャリは1本の線を描くように、止まることなく公園からマンションまでの道程を超加速で走った。
「足、大丈夫?」
エレベータの中で愛里子が気遣う。
「鍛えてるから平気」
「先に言っとくけど、オレに抱きついてないとマジ落ちるからな」
と言ってママチャリにまたがる日和。
日和が芝生を蹴ると、愛里子はガッチリ日和の腰に抱きついた。
公園を後にするママチャリ。
海辺の街を全速力で駆け抜ける。
愛里子の髪がなびいて、スカートがふわふわ揺れる。
街灯がキラキラと2人を照らしていた。
まるで、映画のワンシーンのように…。
「日和!」
愛里子が大きな声で呼び掛ける。
「えぇー?!」
日和も大声で答える。
「どうして…、どうして来てくれたの?!」
「運命!」
坂道を流れ落ちるママチャリ。
「運命が何か知りたかったから!!」
そう…―
ただ、それだけ…―
「……分かったの?!」
「まだ、分かんねぇー!!!」
静かな街に日和の声がこだました。
ママチャリは1本の線を描くように、止まることなく公園からマンションまでの道程を超加速で走った。
「足、大丈夫?」
エレベータの中で愛里子が気遣う。
「鍛えてるから平気」