君の詩が色褪せても
「おんな…?」
日和がつぶやく。
「簡単だよ!女の人に確認してもらえばいいだけじゃん!」
ハツラツとする律壱。
「言っておくけど、オレの知ってる女はロクな奴いねーからダメだぞ…」
自分で言いながら額に汗をかく日和。
「分かってるよ。妖精信じるような遊び姫はいなさそうだもんな…」
律壱の言葉に首を縦に振る日和。
「オレ、心当たりある」
律壱が不気味な笑みを見せた。
「誰だよ…」
「お前もオレも知ってるピュアな人だよ…」
「ピュア?…律壱の妹なら渡米中だろ?」
「つーか、何でオレの妹なんだよ」
「だって…、オレと律壱の共通のって…」
考え込む日和。
愛里子は動揺していた。
ピュア…
妖精を信じそうな…
まさか…―
「弥生さんだよ」
律壱は微笑んだ。