君の詩が色褪せても
悪いと思いながら部屋に入る日和。




静かに愛里子の顔を眺める。





ヨダレを垂らして眠る愛里子。


色気ゼロである。




子供かよ…―






日和は愛里子の口をそっとティッシュで拭いて退室した。














「…より」


寝言を呟く愛里子の目元から、涙の雫が落ちた。





< 91 / 219 >

この作品をシェア

pagetop