君の詩が色褪せても
第6章 明け方の夢
誰?…
『さすが日和、お母さん凄い誇りだわ』
母さん……
『お母さんは日和の一番のファンなのよ』
ありがと…
『お母さんは日和がいればいいの。今までだって2人きりだったんだし』
そーだね…
『でも、大変でしょ?生活保護受けないの?』
誰…?
『これから進学とかで、お金かかるでしょ』
誰…?
『いいお話がありますよ』
男?
誰…?
『日和、お母さん決めたの。お母さん、日和の事務所を作って社長になる』
あの時の言葉…
『働いてね日和』
母さん…
『稼いでね日和』
母さん…
『日和は商品なんだから』
…………
『お金になることなら何でもするのよ』
嫌だ…
『キレイな顔に産んで良かった』
嫌だ…
『ほら、このグラビアページ素敵』
嫌…
『写真集の話も来たのよ』
嫌
『詩なんて、もうどーでもいいじゃない…』
やめて…