幸せのQuintet
大貴くんが涙目になりながら歩ちゃんを見上げた。
「それはこっちのセリフ!
朝からこんなとこで揉めてたら他の人の邪魔になるでしょ!」
フンッと歩ちゃんは怒った。
有吾くんは慣れっこなのか、ただその光景を見ているだけ。
「今は仲間割れしてる場合じゃないの!授業、始まるし行くよ」
そのまま歩ちゃんは大貴くんをズルズルと連れて行った。
有吾くんは2人の後について行く。
あっという間に雰囲気が変わった。