幸せのQuintet


そう言いながら和香ちゃんは校舎に入って行った。



和香ちゃんは何が言いたかったんだろう?



ますます?が増える。



でも今は――


私は未だにしゃがんでいる城戸くんに視線を落とした。



「城戸くん…大丈夫?」



私はしゃがんで城戸くんの顔を覗きこんだ。



さっきから動かないけど…



「あ~…大丈夫」


叩かれたところをさすりながら城戸くんは顔をあげた。



「ったく…歩のやつ…」



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