幸せのQuintet


「すごい音したね」


痛そうだけどこんな姿の城戸くんは初めて見たな。



ついフフッと笑ってしまった。



ふと城戸くんが私のほうを見た瞬間、目がバチっとあった。



しゃがんでいるからか凄く顔が近く感じる…



城戸くんも真面目な目で見てくるから逸らせない--




「なぁ…恋美」


「は、はい?」



「恋美は…大貴に抱きつかれたままのほうが良かったか?」



えっ……



「俺、もしかして邪魔した?」



胸がドキッとなる。


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