幸せのQuintet


「…ごめんね、和香ちゃん。でも…私はもう大丈夫だから」


私は和香ちゃんの顔を見つめた。



「恋美…」



私…このバンドだけは、諦めたくないって思ったの。








放課後になって私は急いで音楽室に向かった。



「こんにちわ…」


2日連続も休んだから少し気まずくて私はゆっくりドアを開けた。



「恋美ー!」


「れみっち!」


心配そうな顔をした歩ちゃんと大貴くんが近寄ってきた。



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