幸せのQuintet
いつも和香ちゃんに頼りっぱなしだったから…
「…もう私なんて必要ないぐらい…」
「おーい。授業始めるぞー」
先生がタイミングよく来て、その声にワラワラとみんなが席について行く。
「ねぇ、和香ちゃん。今なんて言ったの?」
先生が教室に入ってきて和香ちゃんの言葉が聞こえなかった。
すると和香ちゃんはいつもみたいに笑った。
「…ううん。何にも。ほら、早く席についた。恋美」
「うん…」