あの日に帰りたい〜第二部〜
第一章
衝撃的なタイムスリップから一ヶ月近くが経ち、季節は夏から秋へと秋の気配が忍びよってきた。もうすぐリハビリ病院から退院して、自宅に帰る時が近づいてきた。
リハビリ病院には、自分と似たような病気の人ばかりなので、車椅子でも違和感は無かったが、入院中にたまに自宅に外泊すると、自分は、社会的に、圧倒的に弱者になってしまったのだ、と実感することが多かった。
そんな世間に戻ることに私の心は不安でいっぱいだった。
リハビリ病院には、自分と似たような病気の人ばかりなので、車椅子でも違和感は無かったが、入院中にたまに自宅に外泊すると、自分は、社会的に、圧倒的に弱者になってしまったのだ、と実感することが多かった。
そんな世間に戻ることに私の心は不安でいっぱいだった。