あの日に帰りたい〜第二部〜
車に乗り込むと、父が口を開いた。若い私は、殴られると身体を固くしていたので、少し拍子抜けしていた。「お前バカだな。何で旅行先で吸うんだよ。お前が中学の時に、まだ早いぞって言っただろ、バカ野郎が。」運転しながら、父が話した。若い私は、すみません。ごめんなさい、と泣いてばかりだった。誰よりも父が一番怖かった。
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