あの日に帰りたい〜第二部〜
好事魔多し、とは良く言ったものだ。浮かれている時は足下を掬われることが多い。注意力が散漫になるのだろうか。
その日、することもない土曜の夜、若い私は家でだらだらと寛いでいた。そこへ俊ちゃんから電話が入った。今夜、いつも練習している楽器屋でライブの練習するから聞きに来ないか、という誘いだった。暇を持て余していた若い私は、二つ返事で行く約束をした。
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