あの日に帰りたい〜第二部〜
事故でケガさせてしまった人は、40代後半の女性らしかった。というのは、病院に運びこまれた彼女は、軽い打撲だけだったので、歩いて帰ったようだ、と看護婦から伝えられた。若い私は少し安堵した。信号が変わった出だしで、スピードが出ていなかったのが、幸いしたらしい。 若い私は、その足で俊ちゃんたちがいる楽器店に向かった。
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