あの日に帰りたい〜第二部〜
青年は聞いてもいないのに、自分が元いた世界のことを猛然と話はじめた。「例の人類は滅亡する、という予言が現実味を帯びてきたのです。天候が不順で、世界各地で自然災害が起きて、それに伴い、大国同士の戦争の危機も高まってきたのです。」何だかきな臭い臭いのする世界だが、私の元いた世界も大して変わりはなかった。いや、同じ世界かもしれなかった。
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