LOVE・ラブ・らぶー先生が教えてくれたコトー



「さっきはビックリさせてゴメン……。」


「あ……いえ」


そんなに改まらなくてもいいのに。



「利用者なんて滅多に来ないし、いつも今みたいに舞い上がっちゃって気味悪がられるんだ……。用件済ましたらスタスタ帰られちゃうし。」


先生はガックリと項垂れながら言う。


先生はゆっくり頭を上げ、遠くを見たような目付きをして、


「あはは……、誰も来ないから生徒の名前、全部インプットしてるんだ。結構これって楽しいんだ。時間も潰せるし……」


と薄く笑う。



……く、暗い!!



歩はどんよりしたカミングアウトにオロオロした。



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