LOVE・ラブ・らぶー先生が教えてくれたコトー
「そうなのか。幽霊か。幽霊なんて居るわけないだろ、汚染されてるってなんだよ……」
と先生はブツブツと独り言を言いながら挫けた。
「……大丈夫、ですか?」
歩は何かフォローしなくちゃとオロオロする。
「フォローしてくれようとしてる?優しいんだね」
先生は少し笑う。
「君は信じてないの?いつもなら逃げられるオチなんだけど、君は怖くないの?」
と聞かれ歩は首を横に振った。
「いえ、怖いですよ。入る前とかも、来るのも怖かったもの。」
歩は少しだけ悲しい顔をして、
「だけどあたし、もっと今までに怖い思い散々したから大丈夫……」
と笑った。