LOVE・ラブ・らぶー先生が教えてくれたコトー
「って言うか友達居ないんでしょ?家族も居ないって聞いたし。バイト先で住み込みだって噂ぁ。かわいそうよね」
嫌みのように言いつけた上、フッと鼻で笑う。
絶対この言い方だと“かわいそう”なんて思ってない。
しかも“かわいそう”と思われることは、時に人を深く傷つける。
今の歩の場合は傷ついたパターンだ。
歩は静かに口を開けた。
「何が?何がいけないの?何であたしがイジメられなきゃいけないの?」
歩は下を向きながらトイレットペーパーが当たり、赤くなった頬を擦りながら言った。