先輩とのキスの話し
夏祭り




夏休み、夏期講習の休み時間。


一日ずっと塾にいたせいでクーラー病になってますよこれ絶対。



21時の外は、暗くて風が生温くて、私の緊張した胸を落ち着かせる要素は全く無い。



私はそれでも、いつものコンビニを過ぎて夜の公園に入って行った。





「鈴木先輩」


塾の途中でコンビニ以外のところにいくなんて初めてだった。




公園のブランコに座る鈴木先輩は、私の声に顔を上げた。


街灯と、住居から漏れる光


全てが遠くに感じて、私は立ち止まりそうだった足を必死に動かした。




あぁ、好きだ






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